採点で加点される歌い方
採点の項目名は各社で違いますが、実際に声でやることはおおむね共通しています。ここでは要素ごとに、何が評価されていて、どちらの機種でどう扱われるのかを整理しました。
各社の公式サイトに書かれている内容には 公式、解説サイトなどで広く言われているものの公式には明記されていない内容には 通説 を付けています。
音程
両社とも採点項目の筆頭で、ここが崩れると他を積んでも戻りません。最初に手を付ける場所です。
キーを自分に合わせる
原曲キーにこだわって高音が出ていないなら、キーを下げたほうが点は伸びます。声が裏返る・喉が締まる箇所があると、音程だけでなく安定性やロングトーンまで同時に落ちるためです。逆に低すぎても声量が出ず抑揚が付かないので、サビが無理なく出る位置を探します。
合っているつもりで外しやすい場所
- フレーズの入り。下から探りにいくと、その分だけ外れた判定になります。
- 伸ばしている最中。入りは合っていても、伸ばすうちに下がっていくことがあります。
- 音が大きく跳ぶ箇所。届かせにいって行き過ぎる、または届かない。
公式 DAMの精密採点Aiでは、概ね正しい音程は黄色、完璧な音程は金色で区別して表示されます。バーが埋まっていても金色になっていなければ、まだ詰められるということです。
抑揚
JOYSOUNDでは独立した項目、DAMでは表現力の一部です。どちらでも、平坦に歌い切ると頭打ちになります。
公式 JOYSOUNDは抑揚について、Aメロ・Bメロ・サビなど曲の展開に応じて抑揚をつけているかを評価する、と説明しています。単に音量を上下させるのではなく、曲の構成に沿っていることが前提です。
やることは単純で、Aメロを抑えて、サビで開きます。まずはこの一段の差だけつければ十分です。細かく上下させるより、展開に合わせた大きな流れのほうが評価されます。
マイクを離す方法について
通説 抑揚の加点を狙って、静かな箇所でマイクを口から離し、サビで近づける方法がよく紹介されます。実際に音量差は作れます。
ただし、これは声そのものを変えているわけではないので、点は動いても歌が上手くなるわけではありません。またDAMの採点開発者は公式インタビューで、アーティストの歌い方を真似た自然な歌唱のほうが高得点につながると述べています。採点の数字だけが目的でないなら、まず声で抑揚をつけて、マイク操作は補助に留めるのが無難です。
ロングトーン
伸ばした音を、揺らさずまっすぐ保つ技術です。項目としてはJOYSOUNDが「ロングトーン」、DAMが「ビブラート&ロングトーン」で扱います。
優先度が高い理由は、影響範囲が広いからです。伸ばす音が安定すると、ロングトーンの項目だけでなく、音程と安定性(安定感)にも同時に効きます。1つ直して複数項目が動く場所は他にあまりありません。
公式 JOYSOUNDはロングトーンを「正しい音程で、安定して声を伸ばせているか」と説明しています。音程が合っていることが前提なので、外した音を長く伸ばすと逆効果です。
ビブラート
伸ばした音の終わりを揺らす技法です。扱いは機種で違います。
| 扱い | |
|---|---|
| DAM 精密採点Ai | 「ビブラート&ロングトーン」として独立した項目 |
| JOYSOUND 分析採点AI+ | こぶし・しゃくりと合わせて「テクニック」の中 |
DAMのほうが専用の項目を持っている分、ビブラートの有無が点に出やすい構成になっています。
入れる場所は、フレーズの最後の伸ばしです。伸ばし始めからいきなり揺らすのではなく、まっすぐ伸ばしてから終盤で揺らすと、ロングトーンの評価と両立します。
しゃくり・こぶし・フォール
音の入りを下から上げるのがしゃくり、途中で細かく揺らすのがこぶし、語尾を下げて落とすのがフォールです。
公式 DAMの精密採点Aiが検出する技法は、こぶし・しゃくり・フォール・ビブラートの4つです。JOYSOUNDの分析採点AI+がテクニックとして採点するのは、こぶし・しゃくり・ビブラートの3つで、フォールは挙げられていません。
数を打っても伸びない
公式 DAMの採点開発者は、しゃくりだけ・こぶしだけといったように同じ技法ばかり使っても加点は伸びず、複数を組み合わせることが必要だと明言しています。
全フレーズの入りにしゃくりを付けるような歌い方は、そこで頭打ちになります。曲の場面ごとに種類を配ってください。
順番を間違えない
技法から手を付けると、音程が崩れて総合点はむしろ下がります。効く順は、どの機種でもだいたい同じです。
- 音程まずここ。キーが合っていないなら先に直す。
- ロングトーン複数項目に同時に効くので単価が高い。
- 抑揚平坦だと頭打ちになる。展開に沿って一段の差をつける。
- リズムDAMでは独立項目。走る癖がある人はここで拾える。
- 技法最後の仕上げ。種類を変えて配る。
曲選びで変わる部分
同じ実力でも、曲によって点は変わります。一般に点を取りやすいとされるのは次のような曲です。
- 音域が狭く、自分の声域に収まっている
- テンポが速すぎず、音程バーを追う余裕がある
- 伸ばす箇所があり、ロングトーンで稼げる
- 展開の起伏があり、抑揚がつけやすい
公式 なお、JOYSOUNDは「曲調等に合わせて重要視される項目の比重は異なる」と明記しています。全項目を高くする必要はなく、その曲が求めている項目を満たすほうが近道だ、ということです。
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