カラオケ料金の仕組み
カラオケの料金表が読みにくいのには理由があります。表に出ている数字が「払う金額の全部」ではないこと、そして時間帯と曜日の区切り方が店ごとに違うことです。この2つを知らないまま数字だけを見比べると、実際の会計と食い違います。ここでは料金表を読むために必要な前提を整理します。
各社の公式サイトに書かれている内容には 公式、当サイトが料金表を取得できた4チェーンの集計から言えることには 実測 を付けています。
料金は「室料」と「飲食代」に分かれている
料金表に大きく出ている数字は、ほとんどの場合室料です。部屋を使う代金で、1人あたり30分いくら、という形が基本になります。飲み物代はこれとは別に発生します。
ここで問題になるのが、多くの店がドリンクの注文を必須にしていることです。「1ドリンクオーダー制」「ワンドリンクオーダー制」と呼ばれるもので、室料が安く見えても、実際にはドリンク代が上乗せされます。
実測 当サイトが取得したビッグエコーとカラオケマックの料金表には、この条件が明記されています。ビッグエコーでは2,000件以上のプランに「1ドリンクオーダー制」もしくは「ワンドリンクオーダー制」の記載があり、カラオケマックでは「1ドリンクオーダー制」に加えて「コース選択制」という表記も使われていました。
一方で、最初から飲み放題が込みになっている店もあります。
ドリンクを何杯飲んでも同一料金。リーズナブルにカラオケを楽しめます。
歌広場公式サイトより(「飲み放題付きの室料」と表記)つまり、同じ「1,500円」でも中身が違います。室料だけの1,500円と、飲み放題込みの1,500円では、実際に払う額が数百円変わります。チェーンをまたいで数字を比べるときは、まずここを揃えてください。
| 形式 | 料金表の数字に含まれるもの |
|---|---|
| 室料のみ+ワンドリンク制 | 部屋代だけ。別途ドリンク1杯以上の注文が必要 |
| 飲み放題付きの室料 | 部屋代とソフトドリンク飲み放題が込み |
| 室料+飲み放題コース選択 | 部屋代。飲み放題はコースを選んで加算する |
公式 ジャンカラは、生ビールを含む全ドリンクが飲み放題のプレミアムコースなど、複数の飲み放題コースから選ぶ形式をとっています。この場合、室料とコース代の合計が支払額になります。
「30分いくら」と「フリータイム」
室料の課金方式には2種類あります。
- 時間課金(30分単位)
30分ごとに加算されていく方式です。短時間なら安く済みますが、長居すると膨らみます。
- フリータイム
決められた時間枠の中で歌い放題になる定額方式です。長時間いるなら、こちらが安くなります。
どちらが得かは滞在時間で逆転します。逆転する時間は店によって違うので一律には言えませんが、判断の材料は料金表に出ています。30分あたりの単価にいる時間をかけた額と、フリータイムの額を比べるだけです。
フリータイムには「最終受付」がある
見落としやすいのがこれです。フリータイムは「いつ入っても定額」ではなく、入店できる時刻が決まっています。
実測 取得した料金表では、たとえば「夕方フリータイム 15時〜21時 最終受付 / 19時」という形の記載が多く見られました。この場合、枠自体は21時までですが、19時を過ぎると入れません。20時に行ってフリータイムを頼むことはできない、ということです。
枠の名前も店によって分かれていて、朝の時間帯を対象にした「朝フリータイム」、深夜から朝までの「ナイトパック」といった区分が使われています。狙っている枠があるなら、受付時刻を先に確認してください。
金曜は「土日扱い」の店がある
料金が変わる条件のうち、最も誤解されやすいのが曜日です。「平日か土日祝か」の2択だと思われがちですが、実際はそうなっていません。
実測 取得した料金表の曜日区分を集計すると、「平日」「土日祝」の他に、次のような区分が使われていました。
| 区分の書き方 | 意味 |
|---|---|
| 金土祝前 | 金曜と祝前日が、土曜と同じ扱い |
| 金土日祝祝前 | 金曜と祝前日も休日料金に含む |
| 日〜木(祝前日を除く) | 日曜が安い側。金土祝前日が高い側 |
| 月〜金(祝日を除く) | いわゆる平日のみ |
注目すべきは「日〜木」という区分です。この書き方をする店では、日曜は安い側に入り、代わりに金曜が高い側に入ります。「日曜だから土日料金で高いだろう」という思い込みは、店によっては逆になります。
金曜の夜に「平日料金のつもり」で行くと違った、というのが一番起きやすい食い違いです。曜日区分は料金表の見出しに小さく書かれていることが多いので、金曜・日曜・祝前日に行くときは特に確認する価値があります。
そのほかに料金が動く条件
- 時間帯
昼と夜で単価が変わります。区切りは19時前後に置かれていることが多く、そこを境に上がります。深夜帯は「ナイトパック」として別建てになっている店もあります。
- 会員かどうか
会員料金と一般料金が併記されている店が多くあります。多くは無料のアプリ会員登録で適用されるので、入店前に登録しておくと差が出ます。
- 学生かどうか
学割が用意されている店では、一般料金よりかなり安く設定されていることがあります。学生証の提示や、適用できる時間帯の条件が付く場合があるため、店頭で確認してください。
- 部屋の種類・人数
室料は1人あたりで表示されるのが基本ですが、パーティルームなど特殊な部屋は別料金です。1人で使う場合に追加料金がかかる店もあります。
同じチェーンでも店舗ごとに違う
最後にもう1つ、比較を難しくしている要因があります。同じチェーンでも、店舗ごとに料金が違います。チェーンの公式サイトを見ても「全店共通の料金表」は基本的に存在しません。
公式 ジャンカラは公式サイトに「店舗・料金検索」を用意し、フリータイムの実施時間帯は店舗によって異なるため各店舗ページの料金表で確認するよう案内しています。他社も同様に、料金は店舗ページ側に置かれています。
つまり「このチェーンは安い」という比べ方はあまり意味を持ちません。チェーンごとの傾向はありますが、最終的には自分が行く店舗の料金表を見る必要があります。
確認する順番
ここまでを、実際に調べるときの順番にまとめます。
- その店舗の料金表を開くチェーンの代表料金ではなく、行く店のページを見る。
- 曜日区分を見る金曜・日曜・祝前日に行くなら特に。どちら側に入るかで変わる。
- 時間帯の区切りを見る19時をまたぐなら、入店時刻で単価が変わる。
- 滞在時間で方式を選ぶ30分単価×滞在時間と、フリータイムの額を比べる。
- フリータイムなら最終受付を見る枠の終了時刻ではなく、入店できる期限のほう。
- ドリンク条件を見るワンドリンク制なら、その分を足して初めて実際の支払額になる。
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出典
「実測」と付けた内容は、当サイトが各チェーンの公式サイトから自動取得した料金表の集計にもとづきます。料金表を機械的に読み取れた4チェーン(ビッグエコー・ジャンカラ・歌広場・カラオケマック)の範囲であり、全チェーンの傾向ではありません。詳しくはこのサイトについてをご覧ください。